[気温28℃、湿度50%は快適]
湿度が人間の生活に及ぼす影響は、多岐にわたっています。
湿度は人に「暑い」「寒い」の感覚を生じさせる、ひとつの要素です。梅雨になり、空気がムシムシして不快なとき、除湿をすると涼しく感じるということは、多くの人が経験しています。
一般的に、湿度は45〜60%、気温は25度くらいが理想とされています。
オフィスだけでなく家庭でもパソコンを使う機会が増え、また、コンタクトレンズの使用者も増えている今日この頃。ドライアイの問題が深刻になっています。湿度が低すぎると、まばたきの回数が増え、視覚情報が阻害され、作業能率が低下します。
人にとって快適な湿度は45%〜60%であるといわれていますが、暑くも寒くもない環境では、30%程度の湿度でも、人は乾燥による不快を感じないという実験結果があります。
例えば夏、健康によい室温は27〜28℃といわれていますが、この温度設定で冷房しても、あまり涼しく感じられなかったりします。室温27〜28℃の場合、湿度が60%以上あると、涼しいと感じません。ところが、湿度が50%以下になれば、ほとんどの人が快適に感じるそうです。
逆に、冬場は湿度が10%位になると、なかなか暖かく感じません。ですから、乾燥しがちな冬は、湿度を30%以上に保つように心がけましょう。
[手軽に行う温度・湿度対策]
オフィスではOA機器などの使用で、気温は上昇傾向にあるため、人工的な空気調和は不可欠です。広いオフィスになるほど、フロア全体を快適に、全員にちょうど良い温度・湿度を保つということは難しくなります。個人の体格や服装の違いでも体感温度が変わってきます。
ですから、心地よいと感じるように自分で工夫することが必要となります。
たとえば、空気の乾燥を防ぐために、濡れたタオルやコップに入れた水や、邪魔にならない程度の観葉植物を置く。暑いと感じるのであれば、イスなどの身体に触れる家具に風通しの良い素材の物を選んだり、オシャレな小型扇風機を利用してみてはいかがでしょうか。
植物には適度な保温加湿作用があり、冷房や暖房による室温低下や空気乾燥から、私たちの身体を守ってくれる効果があります。お尻や背中に熱がこもらない、メッシュタイプのチェアも、ずいぶん安い価格で購入できるようになりました。
湿度が低いと、鼻、のど、口の粘膜や、目、皮膚が乾燥します。インフルエンザウイルスは低湿度で活性化します。また、嫌な静電気も頻繁に発生するようになります。
加湿器を導入する際には、お湯を沸かして湯気の出るタイプがおススメです。霧の出るタイプは、OA機器に直接かかってしまうのと、温められていない霧が出るので多少肌寒く感じられるためです。
カタチにこだわる人には、机の上にちょこんと置ける、空き缶型の加湿器がオススメ。見ているだけで楽しくなります。水を細かい振動で空中に飛散させる超音波式なので、ヤケドの危険性もなく、小さなお子様がいる家庭でも安心です。
[オフィスの換気をしましょう!]
空気環境を良好に保つために最も有効な手段は換気です。換気には吸気と排気があり、方法として自然換気と機械換気があります。 気密性にもよりますが、特に高層階のオフィスなど、普段から窓を開けることが極端に少ない場合では、空気の入れ替えがされずに、「淀んでいる」と感じる方も多いようです。また、大規模なオフィスビルでは空調設備を運転しないと換気されないこともあるので、深夜や休日のオフィスで仕事をする場合は、特に換気に配慮しなければなりません。
「シックハウス症候群」は、公害として広く知られてきましたが、オフィスにも「シックビルディング症候群」という問題があります。専門業者による定期的な清掃やワックスがけ、薬剤散布などで症状が起こる場合があります。空気が淀むことは、風水的にもよくないので、こまめな換気を心がけましょう。
晴れた日には窓を開けて、オフィス内に風を通したり、換気扇をまわすなどの工夫をしましょう。雨の日は室内に湿気が溜まりやすいと感じて、換気を避けてしまいますが、湿度は屋外よりも室内の方が高くなるのが普通です。雨が入らない窓や換気扇を開けて、ある程度換気をしたほうが、室内の湿度を低くすることができます。
[空気を動かして温度管理]
空調機器メーカーによるアンケート調査では、オフィスのエアコンの効き具合を聞いたところ、40%近くの人が、「冷えすぎ」と回答し、「ちょうどよい」を大きく上回っていたそうです。特に女性は、「冷え過ぎ」や「温度ムラ」に不満を持っているようです。女性が快適と感じる室温は、男性と比べて2度程度高いとの調査結果も出ていました。
女性ほど、そして、若い世代ほど「低い温度」に敏感になっていて、冷房の設定温度が低いことに対して不満を持っているようです。オフィスの室温の設定管理を女性にしてもらうことも、不満解消の良いアイデアだと思います。「暑い」と文句をいう男性には、涼しく感じるように自分で工夫してもらいましょう。
よく、暖房をつけていると、足元は寒いのに、顔がほてって辛いということがあるようです。温風の吹出口が天井近くについていたり、人に直接あたらないように、吹出口が上を向いていたりもしますが、元々温かい風は部屋の上部にたまるもの。
冬でも、天井に向けて扇風機をまわして室内の空気を動かすことで、部屋の温度の不均衡を改善することができます。
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